Next Stage〜読書で次のステージへ〜

本の解説ではなく、「こういう読み方をしたらもっと面白いんじゃないか」を提案していく場です。

「人を動かすスキル」は善なのか悪なのか?

どうも、小野田(@carory)です。

前回、『完全教祖マニュアル』の内容を
少し紹介する記事
を書いたんですが、
今回はまた別の視点で書いていこうと思います。

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前回の記事を読んでもらえれば分かると思いますし、
記事内で注意書きもしてるんですが、
あの本だいぶアクが強いです。

たぶん、読んで不快に感じる人もいると思います。


なんせ「人を囲い込むスキル」とか
「洗脳」とも呼べるスキルが書かれてますからね。

恐らく、あの本を読んで不快に感じる人は、
そこに拒否反応が出たんじゃないかなと思います。


でも、僕はいつも思うんです。

「洗脳」と「教育」の違いって何だろう?

「人の役に立つことをしましょう!」
一般にこういうのは教育って呼ばれますが、
洗脳とも言えますよね。

だって、”相手に特定の価値観を刷り込む”
ってこと自体は同じなんですから。


イスラム教には、聖地メッカの方向に
1日5回礼拝することが義務になってます。

そういう義務を守っていれば
アッラー(神)が護ってくれるんだ、って理屈で。

こういうのを多くの人は「洗脳だ!」って
言ったりしてるんですが、
”相手に特定の価値観を刷り込む”という本質は
「人の役に立つことしましょう!」
という教育と同じなんですよ。


じゃあ、なにが教育と洗脳を分けるのか?


これはもう、「信念」しかないと思います。

相手をどうしようとしてるのか?
それによって自分が何を得ようとしてるのか?

という、信念。


人生に絶望していて、生きる意味を見出せないくらい
ドン底の人がいたとして。

その人を本気で救いたい気持ちで
本に書いてあるスキルを使うとしたら、
それはきっと洗脳じゃなくて教育になるんだと思います。

でも、その人を騙してやろうとか、
自分の世間体のためにこの人を誘導しようとか、
そういう思いでスキルを使うなら洗脳になるのです。


よく親や先生からの子供への洗脳について
話題になってたりしますよね。

あれは、”特定の価値観を刷り込む”
ってこと自体に問題があるわけじゃないんです。

その親や先生が、
・子供がいい企業に勤めれば自分の世間体が良くなる!
・生徒がいい大学に行けば自分の評価が上がる!

↑こういう思いで価値観を刷り込んだとき、
それは教育じゃなくて洗脳になるんですね。


つまり、こういうことです。

人を動かすスキル自体に善悪はない


『完全教祖マニュアル』には、
人間心理に基づいたあらゆるスキルが載ってます。

で、本のコンセプトも後押しして、
どれもえげつなくて悪どい方法に見えます。

でも、そこに本質はないんです。


それは、ただそう「見える」だけで、
人を動かすスキル自体に善悪はありません。

使い手が、どういう思いで使うか次第です。


世界一の教祖ともいえるイエス・キリストは、
この本に書いてある方法をふんだんに使ったはず。

じゃあ、イエス・キリストは人を騙してる
悪いヤツなのか?って言ったら、それは断言できません。

「この思想が広がればもっと世の中は良くなる」
イエス・キリストがそう思ってやっていたなら、
それは立派な教育なんです。


ここ、すごく重要なポイント。

こういうスキルの話を聞いて
反射的に「悪いことだ!」って捉える人は、
感情に囚われすぎです。

大事なのは、その奥にある信念。


悪たる思いで使うスキルは、悪。

善なる思いで使うスキルは、善。


僕は、より多くの人に自分の声を届けて
楽しく幸せに生きれる人を増やしたいと思ってるので、
『完全教祖マニュアル』に書いてあるスキルも
参考にしていきたいと思ってます。


それでは、今回はこれで〜。
ありがとうございました!


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