Next Stage〜読書で次のステージへ〜

本の解説ではなく、「こういう読み方をしたらもっと面白いんじゃないか」を提案していく場です。

プレゼン・自己PR・ブログ文章・スピーチの魅力を底上げする伝え方の極意

どうも、小野田です。

今回は伝え方の極意ということで、
毎週のように1万文字以上の文章を2年以上書いてきて、
Youtubeに投稿した動画やオンライン講座で
配信してきたセミナーを合わせると
100時間以上は話してきた僕なりに、
伝え方について思うことを書こうと思います。

それにしても「極意」なんて、
自分で書いといてハードル上げ過ぎた感があるんですが、
すごく大事な視点を紹介します。

f:id:Sophia_onoda:20170726201325p:plain

伝え方の大事さは、
『伝え方が9割』という本が
大ヒットを起こしたこともあって、
誰もが知ってる常識みたいになってると思います。

でも、世の中で一般に「伝え方」って言われるとき、
「言い方」の意味で言われてる気がするんですよ。


ここは断言したい。

伝え方と言い方は違います。


伝え方を構成する要素の1つとして言い方があるわけで、
言い方=伝え方ではないです!

つまり、伝え方と言い方では抽象度が違うんです。

これめちゃくちゃ大事な視点ですよ!


ここを理解してるかどうかで、
伝え方は「カレー」と「カレーライス」くらい変わります。

え、喩えが分かりにくい?

「カレー食べたい」と言ったとき、
「え、ライスいらないの?」って言ってくる人いますよね。

そこは暗黙の了解で
「カレー=カレーライス」のことだろ、
って思うんですが、そういうことです。
(どういうことだ)


冗談は置いといて。


伝え方は、4つの要素で構成されています。
(個人的な考えです)

伝え方:言い方、見せ方、聴かせ方、想像させ方

f:id:Sophia_onoda:20170726201826p:plain

これらを踏まえて、僕は、

伝え方とは「演出」のこと。
だと思ってます。


===============
コミュニケーションとは、
自分がどう伝えたかではなく、
相手がどう受け取ったかが大事。
===============

↑こんなような事は、よく言われてますよね。


で、相手がどう受け取るかをデザインするのに
大事なのが伝え方(演出)であり、
図で紹介した主に4つの要素なんです。


というのも、僕らの脳は
2パターンの回路で判断します。

1.直感
2.論理

直感は、「なんとなく嫌だ」とか
「なんとなく好き」みたいな曖昧な感覚。

論理は、「Aという理由でBが好き」みたいに
考えた結果のもの。


さっきの4つの要素を振り分けると、

直感:見せ方、聴かせ方、想像させ方
論理:言い方

こうなります。

言い方も直感に入る部分はありますが、
基本は論理です。


たとえば、論理を意識して
相手の興味を惹きつける話にするには、
こんなことを意識するのが大事。

”興味をそそる話をするには、きちんと時間をとって
少なくとも次の 2つのことをしなければならない。

◆なぜこの話が大切なのかを説明する
どんな問いに答えようとしているのか、
どんな問題を解決しようとしているのか、
どんな経験を伝えようとしているのか?

◆それぞれのポイントを実例や逸話や事実で肉付けする”
(『TED TALKS』日経BP社、著クリス・アンダーソン)

 
引用させていただいた『TED TALKS』という本は、
「スーパープレゼンを学ぶTED公式ガイド」
って打ち出している本です。

ちなみにTEDは、主に海外で活躍している人が
自分のアイディアをスピーチする場のことです。

見た方が早いと思うので、画像貼りますね。
実際のWEBサイトの様子はこちら↓

 

f:id:Sophia_onoda:20170726201948p:plain

意外と知らない人が多いんですが、
これめちゃくちゃ面白いですよ!

どれも洗練に洗練され尽くしたトークばかりで
スタンディングオベーションの嵐なんですが、
それを創るための教科書が『TED TALKS』


さて、さっきは論理の例を引用しましたが、
直感の例も1つ。

”スライドに文章を入れると、
しかも自分が話そうとしている言葉を入れると
分かりやすくなると考えている講演者が
いまだにいるようだ。それはありえない。

箇条書きをずらずらと並べた
昔ながらのパワ ーポイントでは、
確実に観客は退屈してしまう。

聞き手は先にスライドに目を走らせるので、
講演者が詳しく説明するときには、またかと思ってしまう。”

 
いや、これ、衝撃でした。
だって、やってましたもん。笑

YoutubeにUPしてる動画は
音声にスライドをペタペタ貼るスタイルなんですが、
そのスライドがまさにこの悪い例でした。苦笑


言われてみればなんですが、
大学の講義で授業内容がザッと書かれた
レジュメを最初に渡されると、
たしかに聞く気なくなってたなーと思い出しました。

僕自身、見せ方を考えさせられたパラグラフでした。


他にも、文章なら改行の使い方(見せ方)を意識するだけで
ガラッとイメージ変わりますし。

話をするときなら、沈黙や声のトーン(聴かせ方)
意識するだけでガラッとイメージ変わります。

あとは、使う単語(想像させ方)でもガラッと変わります。


こういうのを全て引っくるめて、
「伝え方」なんですね。

言い方は、あくまでほんの一部。

大事なのは「演出」。


この視点があるだけで、
あなたの伝え方は今よりグンッと
魅力的になりますよ!

僕も精進していきます。

話すときに「えー」を挟むクセは直りましたが、
「まあ」って言ってしまうことが多いので、
今はここを意識してます。


最後にまとめ!

===========
伝え方=演出

伝え方の4つの要素
・言い方
・見せ方
・聴かせ方
・想像させ方
===========

この記事では字数的に紹介しきれないんですが、
『TED TALKS』には、このそれぞれの事例が
たくさん書かれています。

多すぎてすぐ忘れちゃうので、
定期的に見返さないといけないくらい。笑


僕も教科書のように参考にしてる本なので、
伝え方を磨くことに興味あるなら
すごくオススメな1冊です。

 

では、今回はこれで。
ありがとうございました!


◆LINE@も面白いですよ◆

「もっと知識を!」「もっと成長を!」
という貪欲な方はぜひ参加してみてください。

参加者限定で読み応えたっぷり、
元人見知りコミュ障なりに考えた、
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プレゼン・自己PR・ブログ文章・スピーチの魅力を底上げする伝え方の極意

どうも、小野田です。

今回は伝え方の極意ということで、
毎週のように1万文字以上の文章を2年以上書いてきて、
Youtubeに投稿した動画やオンライン講座で
配信してきたセミナーを合わせると
100時間以上は話してきた僕なりに、
伝え方について思うことを書こうと思います。

それにしても「極意」なんて、
自分で書いといてハードル上げ過ぎた感があるんですが、
すごく大事な視点を紹介します。

f:id:Sophia_onoda:20170726201325p:plain

伝え方の大事さは、
『伝え方が9割』という本が
大ヒットを起こしたこともあって、
誰もが知ってる常識みたいになってると思います。

でも、世の中で一般に「伝え方」って言われるとき、
「言い方」の意味で言われてる気がするんですよ。


ここは断言したい。

伝え方と言い方は違います。


伝え方を構成する要素の1つとして言い方があるわけで、
言い方=伝え方ではないです!

つまり、伝え方と言い方では抽象度が違うんです。

これめちゃくちゃ大事な視点ですよ!


ここを理解してるかどうかで、
伝え方は「カレー」と「カレーライス」くらい変わります。

え、喩えが分かりにくい?

「カレー食べたい」と言ったとき、
「え、ライスいらないの?」って言ってくる人いますよね。

そこは暗黙の了解で
「カレー=カレーライス」のことだろ、
って思うんですが、そういうことです。
(どういうことだ)


冗談は置いといて。


伝え方は、4つの要素で構成されています。
(個人的な考えです)

伝え方:言い方、見せ方、聴かせ方、想像させ方

f:id:Sophia_onoda:20170726201826p:plain

これらを踏まえて、僕は、

伝え方とは「演出」のこと。
だと思ってます。


===============
コミュニケーションとは、
自分がどう伝えたかではなく、
相手がどう受け取ったかが大事。
===============

↑こんなような事は、よく言われてますよね。


で、相手がどう受け取るかをデザインするのに
大事なのが伝え方(演出)であり、
図で紹介した主に4つの要素なんです。


というのも、僕らの脳は
2パターンの回路で判断します。

1.直感
2.論理

直感は、「なんとなく嫌だ」とか
「なんとなく好き」みたいな曖昧な感覚。

論理は、「Aという理由でBが好き」みたいに
考えた結果のもの。


さっきの4つの要素を振り分けると、

直感:見せ方、聴かせ方、想像させ方
論理:言い方

こうなります。

言い方も直感に入る部分はありますが、
基本は論理です。


たとえば、論理を意識して
相手の興味を惹きつける話にするには、
こんなことを意識するのが大事。

”興味をそそる話をするには、きちんと時間をとって
少なくとも次の 2つのことをしなければならない。

◆なぜこの話が大切なのかを説明する
どんな問いに答えようとしているのか、
どんな問題を解決しようとしているのか、
どんな経験を伝えようとしているのか?

◆それぞれのポイントを実例や逸話や事実で肉付けする”
(『TED TALKS』日経BP社、著クリス・アンダーソン)

 
引用させていただいた『TED TALKS』という本は、
「スーパープレゼンを学ぶTED公式ガイド」
って打ち出している本です。

ちなみにTEDは、主に海外で活躍している人が
自分のアイディアをスピーチする場のことです。

見た方が早いと思うので、画像貼りますね。
実際のWEBサイトの様子はこちら↓

 

f:id:Sophia_onoda:20170726201948p:plain

意外と知らない人が多いんですが、
これめちゃくちゃ面白いですよ!

どれも洗練に洗練され尽くしたトークばかりで
スタンディングオベーションの嵐なんですが、
それを創るための教科書が『TED TALKS』


さて、さっきは論理の例を引用しましたが、
直感の例も1つ。

”スライドに文章を入れると、
しかも自分が話そうとしている言葉を入れると
分かりやすくなると考えている講演者が
いまだにいるようだ。それはありえない。

箇条書きをずらずらと並べた
昔ながらのパワ ーポイントでは、
確実に観客は退屈してしまう。

聞き手は先にスライドに目を走らせるので、
講演者が詳しく説明するときには、またかと思ってしまう。”

 
いや、これ、衝撃でした。
だって、やってましたもん。笑

YoutubeにUPしてる動画は
音声にスライドをペタペタ貼るスタイルなんですが、
そのスライドがまさにこの悪い例でした。苦笑


言われてみればなんですが、
大学の講義で授業内容がザッと書かれた
レジュメを最初に渡されると、
たしかに聞く気なくなってたなーと思い出しました。

僕自身、見せ方を考えさせられたパラグラフでした。


他にも、文章なら改行の使い方(見せ方)を意識するだけで
ガラッとイメージ変わりますし。

話をするときなら、沈黙や声のトーン(聴かせ方)
意識するだけでガラッとイメージ変わります。

あとは、使う単語(想像させ方)でもガラッと変わります。


こういうのを全て引っくるめて、
「伝え方」なんですね。

言い方は、あくまでほんの一部。

大事なのは「演出」。


この視点があるだけで、
あなたの伝え方は今よりグンッと
魅力的になりますよ!

僕も精進していきます。

話すときに「えー」を挟むクセは直りましたが、
「まあ」って言ってしまうことが多いので、
今はここを意識してます。


最後にまとめ!

===========
伝え方=演出

伝え方の4つの要素
・言い方
・見せ方
・聴かせ方
・想像させ方
===========

この記事では字数的に紹介しきれないんですが、
『TED TALKS』には、このそれぞれの事例が
たくさん書かれています。

多すぎてすぐ忘れちゃうので、
定期的に見返さないといけないくらい。笑


僕も教科書のように参考にしてる本なので、
伝え方を磨くことに興味あるなら
すごくオススメな1冊です。

 

では、今回はこれで。
ありがとうございました!


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【常識とサヨナラ】優秀なリーダーにカリスマ性が必要ない時代がやってきた

こんにちは、小野田(@carory)です。

あなたは、「リーダー」と聞いたら
どんなイメージありますか?

・自分であらゆることを決断して、
「俺に付いてこい!」とみんなをグイグイ引っ張る人

たぶん、そんなイメージが強いんじゃないかなと思います。

僕もそう思ってました。
なので、内向的な僕は「向いてないな〜」と、
リーダーという役割に苦手意識を感じてたんです。


ですが、いろんな本を読んでみて、
どうやらリーダーにも種類があるらしい!
っていうのが分かりました。

というか、むしろ日本人には
グイグイ引っ張るタイプのやり方は合ってない、
ことが分かったんですね。


日本は、世界と比べても1桁違うくらい、
100年続くような老舗企業が圧倒的に多いんです。

そんな老舗企業の思想を辿っていくと、
ある1人の人物が見つかります。

→石田梅岩


そんな彼が推奨している経営スタイルは、
トップがすべて決めて社員を引っ張るものじゃなくて、
全員で話し合って決めていく「全員参加型経営」なのです。

本来、日本人はこういうスタイルを得意としてたんですね。


ですが、欧米からトップダウン方式
スタイルが入ってきて、それが広がりました。

ただ、そのスタイルは「指示待ち社員」を生み出し、
上司の目をごまかそうとする社員や、
ヤル気のない社員を生み出すことが分かり、
今は真逆の構造が注目されてます。

イメージ図↓

f:id:Sophia_onoda:20170719222624p:plain

(字が下手なのはiPadに指で書いてるから笑)


そんな時代のリーダーとして注目されてるのが、
「サーバントリーダー」という存在。

そのサーバントリーダーについて
詳しく書かれた本があって、
僕も何度も読み返して自分を戒めてる本があります。

それが『サーバントリーダーシップ』

f:id:Sophia_onoda:20170719222650p:plain

(画像はKindleから)


このなかで、さっき紹介した
トップダウン方式をこう否定しています。

”信頼関係の薄い社風は、
管理が極端に厳しくて建前だけに頼る上に、
守りの姿勢に入っており、冷笑的で、
内部競争が激しいことが特徴だ。

それでは人に権限を与えて
能力を高めている 〈組織 〉に比べて、
スピ ードや質、イノベ ーションのどれをとってもかなうまい 。”
(引用:『サーバントリーダーシップ』英治出版)

 
だから、信頼関係が濃くてメンバーが成長し、
積極的に行動していけるようなチームにするには
サーバントリーダーシップが大事なんだ。

っていうような事を言ってます。


そんなサーバントリーダーと、
従来のリーダーの大きな違いはシンプル!

==================
それに付いていく人達が、
「動かされてる」のか「動いてる」のか。
==================

従来のリーダーは、
命令することで人を動かします。

サーバントリーダーは、
周りの人達が「この人のために動きたい!」
と、内からの思いで動くんです。


もう少し別の言い方をすると、
従来のリーダーは「能力」で選ばれます。

ですが、サーバントリーダーは
「信頼」で選ばれるんですね。

f:id:Sophia_onoda:20170719222817j:plain

(字が下手なのはiPadに指でk・・・)


じゃあ、どうやって信頼を得るのか?
どうすればサーバントリーダーになれるのか?

これもシンプル。

それについて、こう書かれてます。

 

”「サ ーバント ・リ ーダ ーとは、第一に奉仕する人だ。
それは自然な感情として湧き上がり、
人に奉仕したい、まず奉仕したいと思わせる。
権力 、影響力 、名声 、富を欲したりはしない 」。

グリ ーンリ ーフは権力や影響力といった
モチベ ーションを軽視しているわけではない。

何と言っても、われわれは人間であり、
当然ながらこういう領域に興味もあれば、
願望も抱くだろう。本来の問題は、
何が最優先で、何が二の次か、ということだ。”
(『サーバントリーダーシップ』英治出版)

 
仲間のことを真剣に考え、思いやり、
仲間に奉仕・貢献することで
「この人に付いていきたい!」
「この人のために動きたい!」と思ってもらう。

そうすることで、
厳しく管理する必要なんてなくなり、
自分で考えて積極的に動く人が増えるから
メンバーがどんどん成長していく・・・。

そういうチームになるんですね。


これがサーバントリーダーシップ!
これなら内向的な僕にも目指せそう!

で、これって日本の昔ながらのスタイルなんですよ。


ところで、未来工業株式会社という会社、
聞いたことありますか?

実はこの会社、
「日本一社員が幸せな会社」として
カンブリア宮殿で紹介されたこともある会社なんですね。

この元社長である山田さんが、
まさにこの本で書かれている
サーバントリーダーシップを実践して結果を出し、
その有効性を証明してます。


社員のモチベーションを上げて
満足度を上げるような取り組みが色々あって、
そのなかでも「報連相するな!」は有名。

そんな山田さんの著書のなかで、
サーバントリーダーシップを実践してることが分かる、
こんなことが書かれていました。

社員を出張させるとき、多くの会社が「どの交通機関を使って移動する?」
と細かく管理する中、未来工業ではこうしてるらしい。

 

”交通費に関しても同じだ。ウチは遠距離の交通費も、
基本は新幹線か飛行機料金で事前に渡す。
東京 ・大阪間なら夜行バスを使えば、約3分の1の料金。

その分、時間はかかるし、身体は疲れるが、
3分の2がそっくり自分のお小遣いになる。”
(引用:『ホウレンソウ禁止で1日7時間15分しか働かないから仕事が面白くなる』東洋経済新報社)

 
そんな山田さんの方針は一貫していて、
「徹底的に社員に貢献していれば、
社員たちは”この会社のために頑張ろう!”
と、自然と積極的に動いてくれるようになる」。

この考えを軸に、
あらゆる取り組みをしてるんですね。

結果、日本一社員が幸せな会社と
呼ばれるようになったんです。

 

さて。

ここまでで、サーバントリーダーになるには
とにかく貢献することが大事なんだよ!

という話をしてきました。


ただ、大事なのはそれだけじゃありません。
あと2つ、大事なステップがあります。

その1つが「ビジョン」!


こんなことが書いてあります。

”カオス理論支持者が
「ストレンジ ・アトラクタ ー 」と呼ぶもの
─ ─つまり、ビジョンだ。

ビジョンに引き寄せられて一致団結することで、
人々は共通の目的を達成しようとする
モチベ ーションによって内側から駆り立てられる。”
(『サーバントリーダーシップ』英治出版)

 
ビジョンを語って目的を共有することで、
チームに一体感を生み出すんですね。


で、最後の1ステップ。

「一緒に行こうぜ!」とメンバーを誘う。

メンバーが自ら動くとはいえ、背中を押すのは大事。


流れを整理すると、
サーバントリーダーがやっていくステップは
こんな感じになります。

1.ビジョンを打ち出す
2.仲間に貢献・奉仕して信頼を得る
3.「一緒に行こう!」と誘う


こうすることで、
自分たちで考えて動くようなチームになるのです。


リーダー=グイグイ引っ張っていく人

みたいなイメージが強いんですが、
今の時代、そうじゃなくなってきてます。

僕自身、まったく(一般的な)リーダー気質じゃなくて、
人前に立つのは未だに苦手です。


だけど、そんな僕でも、
もう2年以上続いてるオンライン講座があって、
そこで初期からずっと継続してお金を払い続け、
参加してくださってる方もいます。
(本当にありがたいです。)

その講座で掲げてるビジョンに共感してくれて、
付いてきてくれる仲間が沢山います。

なので、内向的な僕自身の体験としても、
「グイグイ引っ張っていく人」だけが
リーダーの形じゃないんだよ。が分かりました。


カリスマ性がなくてもリーダーになれる。
内向的でもリーダーとして活躍できる。

そんな希望を与えてくれた本が、
今回紹介した『サーバントリーダーシップ』でした。

はじめて読んだとき、
すごく勇気付けられたのを覚えてます。

この本の内容を忘れないように、
これからも「ひたすら貢献」を意識していこうと思います。


それでは、今回はこれで〜!
ありがとうございました!


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【参考書籍】

 

 

「人を動かすスキル」は善なのか悪なのか?

どうも、小野田(@carory)です。

前回、『完全教祖マニュアル』の内容を
少し紹介する記事
を書いたんですが、
今回はまた別の視点で書いていこうと思います。

f:id:Sophia_onoda:20170712152745p:plain

前回の記事を読んでもらえれば分かると思いますし、
記事内で注意書きもしてるんですが、
あの本だいぶアクが強いです。

たぶん、読んで不快に感じる人もいると思います。


なんせ「人を囲い込むスキル」とか
「洗脳」とも呼べるスキルが書かれてますからね。

恐らく、あの本を読んで不快に感じる人は、
そこに拒否反応が出たんじゃないかなと思います。


でも、僕はいつも思うんです。

「洗脳」と「教育」の違いって何だろう?

「人の役に立つことをしましょう!」
一般にこういうのは教育って呼ばれますが、
洗脳とも言えますよね。

だって、”相手に特定の価値観を刷り込む”
ってこと自体は同じなんですから。


イスラム教には、聖地メッカの方向に
1日5回礼拝することが義務になってます。

そういう義務を守っていれば
アッラー(神)が護ってくれるんだ、って理屈で。

こういうのを多くの人は「洗脳だ!」って
言ったりしてるんですが、
”相手に特定の価値観を刷り込む”という本質は
「人の役に立つことしましょう!」
という教育と同じなんですよ。


じゃあ、なにが教育と洗脳を分けるのか?


これはもう、「信念」しかないと思います。

相手をどうしようとしてるのか?
それによって自分が何を得ようとしてるのか?

という、信念。


人生に絶望していて、生きる意味を見出せないくらい
ドン底の人がいたとして。

その人を本気で救いたい気持ちで
本に書いてあるスキルを使うとしたら、
それはきっと洗脳じゃなくて教育になるんだと思います。

でも、その人を騙してやろうとか、
自分の世間体のためにこの人を誘導しようとか、
そういう思いでスキルを使うなら洗脳になるのです。


よく親や先生からの子供への洗脳について
話題になってたりしますよね。

あれは、”特定の価値観を刷り込む”
ってこと自体に問題があるわけじゃないんです。

その親や先生が、
・子供がいい企業に勤めれば自分の世間体が良くなる!
・生徒がいい大学に行けば自分の評価が上がる!

↑こういう思いで価値観を刷り込んだとき、
それは教育じゃなくて洗脳になるんですね。


つまり、こういうことです。

人を動かすスキル自体に善悪はない


『完全教祖マニュアル』には、
人間心理に基づいたあらゆるスキルが載ってます。

で、本のコンセプトも後押しして、
どれもえげつなくて悪どい方法に見えます。

でも、そこに本質はないんです。


それは、ただそう「見える」だけで、
人を動かすスキル自体に善悪はありません。

使い手が、どういう思いで使うか次第です。


世界一の教祖ともいえるイエス・キリストは、
この本に書いてある方法をふんだんに使ったはず。

じゃあ、イエス・キリストは人を騙してる
悪いヤツなのか?って言ったら、それは断言できません。

「この思想が広がればもっと世の中は良くなる」
イエス・キリストがそう思ってやっていたなら、
それは立派な教育なんです。


ここ、すごく重要なポイント。

こういうスキルの話を聞いて
反射的に「悪いことだ!」って捉える人は、
感情に囚われすぎです。

大事なのは、その奥にある信念。


悪たる思いで使うスキルは、悪。

善なる思いで使うスキルは、善。


僕は、より多くの人に自分の声を届けて
楽しく幸せに生きれる人を増やしたいと思ってるので、
『完全教祖マニュアル』に書いてあるスキルも
参考にしていきたいと思ってます。


それでは、今回はこれで〜。
ありがとうございました!


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【参考書籍】

イエス・キリストのようになるための教祖マニュアル見つけた

どうも、小野田(@carory)です。

「教祖」という存在を知ってますか?

たとえばイエス・キリストがそう。

こんなに多くの人から崇められてる人、
他にいる?ってくらいの知名度ありますよね。

今回は、そんな彼のようになるためのマニュアルを
ご紹介したいなと思います(何

もしあなたがリーダーシップを身につけたいと思ってたり、
なにかビジネスをされてるんでしたら、
めちゃくちゃ参考になる知識がメガ盛りですよ!


※注

この本は、ものすごくアクが強いです。
人によっては不快に感じる表現もあると思います。
というか、結構あります。笑

それを「ユーモアだ」と捉えられそうなら
読み進めていただければ楽しめるだろうし、
もし不快に感じたなら閉じてもらえればと思います。

なので、どちらかというと
知的エンターテイメントとして楽しんでくださいね!

f:id:Sophia_onoda:20170712152745p:plain
どうでしょう?このそそられるタイトル。笑

僕がこの本と出会ったのは、まだ肌寒い2月でした。

たしかそのとき、Suonaっていう講座向けに
宗教についての知識を深めるためのセミナーを作ってたんですよ。

僕自身は無信仰で、
「いいな!と思った思想は取り入れればいいじゃん」
というゆるいスタンスなんですが、
これだけ世界に広がってるんですから、
ある程度の知識は持つべきだろう。

ということでセミナーにしてました。

関連記事:宗教の断食から学ぶ「自信」の持ち方


そのとき、勉強するために何冊か本を読んだんですが、
そしたらAmazonさんが勧めてきたんです。

関連本で。この本を。


「なんだこのクレイジーなタイトル!!」

タイトル見た瞬間、すぐポチッとしました。笑


そして溢れる脳汁を止められないまま
すぐページを読み進めていくと、
世界一の教祖になるまでのステップとして
目次はこうなってました。

1.教義をつくろう
2.大衆に迎合しよう
3.信者を保持しよう
4.教義を進化させよう
5.布教しよう
6.困難に打ち克とう
7.甘い汁を吸おう
8.後世に名を残そう

・・・腹黒さしか感じません。苦笑

なので、
「どうせふざけたこと書いてあるんでしょ?」
と思ってたんですが、とんでもないです。

著者の方は、論理的に方法論を分析されてます。
たぶん、この本書くのに相当な勉強をされたはずです。

あらゆる宗教の成り立ちから発展を分析して、
本気で「教祖になるためのマニュアル」に取り組んでます。

そして、真顔でえげつないこと語ってます。


で、目次の内訳なんですが。

「教祖になるためには思想と実践の両方が大事」
ということを言っていて、1〜4章までは思想編、
5章〜8章までが実践編になってます。


この中から、僕が特に
「これはなにかに活かせそうだ!」
と感じたことを紹介していければなと思います。


まず最初に「教義をつくろう!」
って話がされてるんですが、教義というのは、
自分の思想をまとめたものです。

・こうすれば人は幸せになれる
・こうなればもっと世の中は良くなる
・こういうのは変だと思う
・だから自分はこうしていきたい

そういう考えをまとめたものですね。
企業理念みたいなものです。


まずは、こういう「思い」とか「疑問」を
自分のなかで言語化しておくことが大事!

人は、実力ではなく「思い」に共感します。

後々のファン獲得や布教のためには、
このステップは外せないわけですね。


で、より多くの共感を生み出す教義のつくり方として、
こんな方法をオススメしています。

”これを踏まえて、あなたの具体的行動指針を示すと
次のようになります。すなわち、
あなたはまず仏教、キリスト教などの伝統宗教、
もしくはそれなりに歴史のある新興宗教へと入信します。

しばらくはそこで真面目に信者生活をして下さい。
すると、どうしてもそこの教えに対し、
「これは現代的感覚に合ってないな 」と
思うところが出てくるはずです。

そうなればチャンスです。

その 「合ってないな 」と思うところを適宜修正し、
別の一派として教団を立ち上げるのです。”
(引用:『完全教祖マニュアル』ちくま新書)

 

 【要約】
大きな共感を呼ぶためには、
人の心の声を汲み取りそれを代弁する。

政治家が新しいマニフェストを掲げるときなんかは、
まさにこれと同じようなことをしてますよね。


これは、仕事でも恋愛でも活かせること。


「こういう職場って嫌だよね!」
「こういう職場っておかしいよね!」
ってSNSとかHPで声をあげれば、
心の中でそう感じてた人達の共感を得られるだろうし。

「こういう男って嫌だよね!」
「こういう女って嫌だよね!」
ってSNSで声をあげれば、
同じように共感を得られます。

見事、信者を獲得できるわけですね(悪い顔)。


実際、イエスは元々ユダヤ教徒だったんですが、
そのおかしい所を指摘して改革運動してる内に、
いつのまにか新しくキリスト教になっていったんですよ。

 

◆信者を保持するには?

共感によって集まってきた仲間の結束を
より固めるための方法として、こう書いてあります。

”たとえばキリスト教は前章で見たとおり、
「このままだと将来地獄に落ちますよ 」と言って
人々に不安を与えます。そして、その上で
「でも、キリスト教に入ってイエス様を信じれば天国にいけますよ 」
といって解決法も与えるわけです 。”

(引用:『完全教祖マニュアル』ちくま新書)

こう聞くと、悪いことしてるように感じますが、
この流れ自体はいろんな場所でされてます。


この流れの本質だけ抜き取ると、こんな感じ。

f:id:Sophia_onoda:20170712153430p:plain

「そのまま太ると命の危険があります」

「これサプリを使って痩せましょう」

みたいな流れは定番だと思いますが、
人は、なにか解決策を探してるときは
相手の言うことをすんなり受け入れやすいんです。


あと、宗教には「これ食べちゃダメ!」という
規制のあるところが多いんですが、
これにも信者保持の役割があるらしいです。

そういう規制を守ることで、
「自分は特殊なコミュニティに所属してるんだ」
という実感を持つので、それによって
よりコミュニティへの愛着が強くなるんだとか。

これも恋愛とか仕事に活かせそうな気がしますよね!


規制、って言うと束縛みたいで嫌な感じしますが、
そうじゃなくて、ルールみたいなものでもいいんですよ。

たとえば何でしょうね〜・・・。

「必ずハンカチを持参する!」とか。笑

そんなんでも同じような効果あると思います。


◆布教しよう

おそらく、目次のなかで気になる人が多そうなのは
さっきの「信者保持」とココだと思います。

ここでは、まずこんなことが書かれています。

”闇雲に布教をしてはいけません。
費用対効果という言葉もあります。
布教すべき対象を的確に見定め、
より効果の高い相手を優先的に布教するべきでしょう。

手当たり次第に布教できるようになるのは、
あなたの教団がそれなりの人数を得てからです 。”

(引用:『完全教祖マニュアル』ちくま新書)

で、宗教において狙うべき対象を表した図がこちら。

f:id:Sophia_onoda:20170712153455p:plain

(引用:『完全教祖マニュアル』ちくま新書)


これは営業の仕事とかで参考になりそうですよね。

人の悩みには、いくつか段階があります。

==================
1.なんとも思ってない状態
2.気付いてるけど「まあいいや」と思ってる状態
3.どうしようかと考えてる状態
4.今すぐどうにかしないと!状態
==================


3・4の段階の人には、アプローチしやすいです。

これは恋愛も同じですね。

恋人欲しい!と全く思ってない人よりも、
恋人欲しい!思ってる人の方が
デートに誘ってOKもらえる可能性が高いんですから。


でも、1・2の段階の人には、
・なぜそれが大事なのか?
・なぜ今のままだとヤバイのか?

ってことを伝えたりして、
現状を変えようとする需要を生み出さないといけません。

もしくは、
「こういうのも楽しいと思わない?」って感じで
相手の価値観に新しい価値観をプラスしていきます。

そうすることで、需要を生み出すんですね。


もし好きな人がいたとして、
その人がまったく恋人を持つことに興味なかったら、
どうにかして「ああ、恋人がいるのも楽しいかも」
と思ってもらえれば、デートできる可能性が上がります。

そんなことを宗教で解説してるのが、この章です。


いや、ホントにこの本面白い。

ここだと全く伝えきれてないんですが、
著者の方の言い回しがユーモア溢れてて
めっちゃ面白いんですよ!


「教祖になれば、あなたはフラフラしてるだけでも
弟子たちがその真意を一生懸命考えて
勝手になにかしら感銘を受けてくれます」
みたいなユーモアを本の至るところで挟んでます。笑

これ、言い方に腹黒さを感じますが、
言ってること自体は僕らの日常でも起きてることです。

ダヴィンチの『最後の晩餐』の絵画とかは、
この杯にはどんな意味があるのか?
みたいな議論がいろいろされたりしてますが、
もしかしたら何の意味もないかもしれません。


ダヴィンチ
「え、そこにあったから描いただけだけど」
「え、なに?この絵にメッセージなんてないよ?」
「怖いな、怖いな〜」

って言うかもしれません。

言い回しがアレなだけで、
言ってることはこれと同じなんですね。


そんな感じで、
宗教にまったく興味なかった人でも楽しめるし、
網羅的に基礎知識が身につくのでオススメです。

なんでも、この本書くのに1年以上かかったんだとか。


僕も気に入ってる1冊なので、
興味あれば読んでみてください!

ではでは〜!

 

→この記事の続きもあるよ

 

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【参考書籍】

アドラー心理学の「共同体感覚」を実践レベルで理解するための教科書

どうも、小野田(@carory)です。
日頃から読書していて定期的に本屋に通ってるあなたなら、
『嫌われる勇気』は聞いたことくらいはあると思います。

本屋でも猛プッシュされてましたよね~。

図書館に並んだ日には、僕の地元の図書館ですら
予約が100人以上入ってたの覚えてます。
(まったく都会じゃないところに住んでます)

僕もその1人なんですが、
あの本をキッカケにアドラー心理学のことを知って
興味持った人は多いんじゃないでしょうか。

あの特徴的な青表紙に白字だけのシンプルなカバー。
一瞬で目に飛び込んできます。


そんなベストセラー『嫌われる勇気』では、
幸せになるための方法として、
一貫して「共同体感覚を得よう!」って言ってます。

内容的にはいろいろ書いてあるんですが、
そのどれも共同体感覚を得るために必要な要素になっていて、
すべては1つに繋がってます。

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ただ、読み終わったとき、
「なるほど!共同体感覚か!!」
って気分にはなるんですが、
頭では理解できても腑に落ちてる感じがしない。
・・・というモヤモヤ感に包まれます。

そもそも共同体感覚って言葉が難しい!

あまりにも日常と離れた言葉過ぎて、
イメージしにくいんですよね。

直感的にイメージできないというか。


じゃあ、この共同体感覚について
もっと深い理解をするにはどうすればいいか?

そんなあなたにオススメなのが、この本です。

エーリッヒ・フロムの書いた『愛するということ』

これは日本語訳の場合で、
正式には「愛の技術」が本のタイトルです。

f:id:Sophia_onoda:20170710011732j:plain
この本では、ひたすら「本当の愛」について書かれていて、
世の中で常識とされてることが
いかに間違ってるのかを指摘しています。

僕自身、この本はとある講座の教科書にしたくらい、
衝撃を受けた本です。

テスト勉強でマーカー引きすぎて
「重要なところありすぎぃ!どこ覚えるの?!」
って嘆いてる学生と同じくらい、付箋貼りました。笑

間違いなく、僕の生き方を変えてくれました。


そんな衝撃的な本なんですが、
『嫌われる勇気』を読んで面白い!と感じたあなたなら、
第1章の最初の4行を読んだ瞬間、
この本の魅力に引き込まれることを約束します。

そこには、こう書かれてます。

”愛は技術だろうか。技術だとしたら、
知力と努力が必要だ。それとも、
愛は1つの直感であり、それを経験するかどうかは
運の問題で、運が良ければそこに
「落ちる」ようなものだろうか。

この小さな本は、愛は技術であるという
前者の前提のうえに立っている。

しかし、今日の人々の大半は、
後者のほうを信じているに違いない。”
(引用:『愛するということ』紀伊國屋書店、P12)

 
フロムの言ってることを今風に砕いて訳すと、
「みんな愛のことを自然現象で
自分にはどうしようも出来ないことだと思ってるけど、
実は違うんだよね。愛っていうのは技術なんだよ。」

つまり愛というのは、
自分の外側からやってくる受動的なものじゃなくて、
自分の働きかけで得られる能動的なものなんだよ。
ってことをフロムは言ってるんです。

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で、この能動的な働きで得られる愛こそが、
アドラー心理学でいう共同体感覚のことです。

ちなみにフロムは、受動的な愛のことを
未成熟な愛と言っています。

それを表しているのが、こちら。
(恋人同士での例です)

”最初は2人ともそんなこととは夢にも思わず、
たがいに夢中になった状態、
頭に血がのぼった状態を、愛の強さの証拠だと思い込む。

だが、実はそれは、それまで2人が
どれほど孤独であったかを
示しているに過ぎないかもしれないのだ。”
(引用:P16〜17)

 
「ごめんなさい、そう思ってました。」
僕はここを読んだとき、思わず謝りました。苦笑

こんな感じで、第1章はいかに世間の常識が
ズレているのかを指摘しています。


そして、第2章。

ここまで読んでもう興味津々になってるなら、
第2章は超面白いですよ!

かっぱえびせんといい勝負するくらい、
読むのがやめられない止まらない!状態になること必至。

この本は全部で200ページくらいなんですが、
第2章だけでその半分の100ページを割いてるんですよ。

『嫌われる勇気』を読んで感じた
「結局、共同体感覚って何なの?」って疑問の解説は、
ここで詳しく書かれてます。

たとえば興味深い話ですと、
「ドSとドMって根本的には同じだよね」
ってことが解説してあったりします。


そんな第2章の魅力は、とても僕の言語化能力と
ブログのキャパでは伝えきれないんですが、
一貫してここで話されてることは、
凝縮するとだいたいこんな感じ。

==================
人は孤独を最も嫌がるから、
いつでも「一体感」を求めてる。

で、その一体感こそが幸せの本質であり、
それを得られるのが愛なのだ。
==================


一体感は、図で表すとこんなイメージ。
(字が汚いのはiPadに指で書いてるからです苦笑)

f:id:Sophia_onoda:20170710012230p:plain
未成熟な愛は、左の図のように
1つ1つがバラバラになってますが、
成熟した愛は右の図のようにすべてを包んでます。

言ってしまえば、”1つの大きな生命体”みたいに。


人体でイメージするのが分かりやすいと思います。

あなたは、ご飯食べるときどうやって食べますか?
・・・きっと、手を使って食べると思います。

そのとき「手は自分だけ働いて損してるな〜」
なんて思いませんよね。


なぜか?


手は身体の一部だから

身体の一部だからこそ、
そこには貢献なんて概念もないし、
見返りを求めようなんて気持ちにもなりません。

だって、当たり前のことだから。

それに、身体にご飯を食べさせて栄養を摂ることで、
最終的には自分にとってもプラスになるんですね。

そういう意味で、身体の一部なんです。


一体感とは、まさにこんなイメージ。

それを理論的に語ってるのが、第2章です。


今ここで書いてきたことだけでも
共同体感覚の理解は深まったんじゃないかなと思いますが、
ここで紹介したのは、ほんの”触り”です。

僕は、この本を教科書に講座を開いた関係で、
1ヶ月以上かけてたった200ページの本を熟読して
何度も何度も読み返しました。

それでも、今この記事を書きながら
チラッと読み返してみたら、
また以前読んだときとは違う、新しい発見がありました。


それくらい、本としては薄いけど、
内容はカルピスの原液のように濃いです。

もしあなたがここまで読んで興味持ったなら、
ぜひ手に取って読んでいただけたらなと思います。

そしたら、ぜひLINE@に「読んだよ!」
って報告に来てください!

興奮を分かち合いましょー!


では、今回はこれで。
ありがとうございました!


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PS.

ちなみに、この本を使った講座というのはこれです。

→Amore~愛を学ぶ1ヶ月~

 

【参考書籍】

【USJを変えたマーケティング】を活かして17歳の凡人が学校一の美女とデートできた作戦とは?【レビュー・感想】

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(画像はkindleから)

どうも、小野田(@carory)です。

これは、勉強も運動も容姿も平凡な
いわゆる「普通の人」である凡太(17歳)が、
とあるマーケティング本に出会って
学年一の美少女エンジェルと恋人になるまでの物語・・・。


====================

「いってらっしゃい」

凡太
「うん、行ってくる。」

そんないつものやり取りをして、
凡太は学校に向かっていつもの道を歩き出した。

凡太
「そういえばもうすぐ夏休みかー。
まあ、今年も友達と家でゲームしたりして過ごすかな。
それに読みたい小説もたくさんあるし♪」

額にじんわりと汗をかきながらそう呟いた。
季節は、夏。テスト2週間前だ。

凡太
「おっと危ない!」

エサを運んでた黒アリを踏みそうになり、
右足が行き場をなくして凡太はよろけた。

凡太
「ふー、危ない危ない。
仲間のためにエサを運んでる途中なんだね。
どこが家か知らないけど頑張れよー!」

何事もなかったかのように歩いていくアリに向かって
きっと届いてない小さなエールを送り、
凡太はまた前を見て歩き出そうとした。


そのとき、凡太の目に映る世界は色を変えた。
突然、道路が、空が、木が、輝き出した。

その目に映っていたのは、風すら味方にして、
まるで夜空を切り取ったように美しい
肩より少し下まで伸びる黒髪。

横顔でも分かる大きな瞳と
シュッとした鼻が特徴的な美しい顔立ち。

見間違えるはずがない。
目の前を横切っているのは同じクラスのエンジェルさんだった。

エンジェルさんは、友達数人に囲まれて
笑顔で楽しそうに歩いていた。


凡太
「あ・・・」

挨拶する勇気もなく、凡太はただ見てるだけだった。

凡太
「相変わらず景色から浮き出てるな〜。」

そう感じるのは、凡太がエンジェルさんに片想いしてるからだ。

ある日、教室でシェイクスピアを読んでいて
本に挟んでたしおりを落としてしまったとき、
それを拾ってくれたのがエンジェルさんだった。

ニコッと太陽を反射する雪のように輝く笑顔で
「落としたよ!」と両手で優しく渡してくれた
エンジェルさんに凡太は心を撃ち抜かれた。

エンジェルさん
「シェイクスピア読んでるんだね!
私も好きだよ♪」

凡太
「え、そうなんだ・・・!」

共通の趣味もあり、さらに気持ちが昂ぶったが、
エンジェルさんと交わした会話はこれだけだ。


凡太はそんなことを思い出しながら、
そのまま遠目にエンジェルさんを見ながら登校し学校に着いた。

教室に入ると、賑やかなグループが
教室の中心でワイワイ話していた。

そのグループの中心。

つまり、中心の中心にいたのは、
毎年バレンタインデーには紙袋いっぱいのチョコを持ち帰り、
運動も勉強もできるまさにパーフェクトヒューマン、
イケメン君だった。

イケメン君は、誰とでも仲良くなる。

僕にもよく話しかけてくれて、
本の話を楽しそうに聞いてくれる。

そんな明るくて仲間思いな性格だから、
いつも周りに人が集まってる。

だけど、そんなイケメン君は彼女がいない。

実は、イケメン君もエンジェルさんのことが好きだからだ。

ちなみにテストの成績は、
エンジェルさんがクラス1位でイケメン君が2位。

誰がどう考えてもお似合いのカップルだ。


凡太
「勝てるわけないよな〜」

圧倒的なライバルの存在に、
なにをしても平凡な凡太はすでに諦めていた。


今日の授業も終わり、下校している途中、
凡太はいつものように本屋に立ち寄った。

凡太
「あ〜、いい匂い。落ち着くな〜。」

幸せな気持ちで満たされながら、
いつものように小説が置かれている棚へ向かう途中、
とある本が目に止まった。

『USJを劇的に変えたたった1つの考え方』
というタイトルのビジネス書だ。


凡太
「そういえば教室でみんなUSJ行きたい!
って話してたなー。最初は銀行なんか行って
なにが楽しいんだよって思ってたけど、
よくよく聞いたらUFJじゃなくてUSJだったな。」

テレビやSNSの情報でなんとなくは知ってた。
どうやらUSJの人気がどんどん上がってるらしい、って。

そんなこともあり、凡太は少し気になった。

凡太
「たまにはこういう本も読んでみようかな。
なんでこんな話題になってるか気になるし。」

そう思い、凡太は『USJを劇的に変えた〜』を買ってみることにした。


「ただいま〜」

家に着くと、早速部屋へ行き、
今日の収穫を袋から出した。

凡太
「マーケティングって何だろう?
まあいっか。入門書っぽいから
専門知識なくても読めるでしょ。」

そんな軽い気持ちでページを開いて
読み始めていくと、脳にビリビリっと電流が走り、
スパークする感覚が凡太を包み込んだ。

そこにはこう書いてあった。

 

”では、低迷していた時期には、
従業員は頑張っていなかったということでしょうか?

~中略~

ならばどうしてもっと早く結果が出なかったのか?
それは会社として頑張るべき焦点
「どこで戦うか」を正しく明確に設定できていなかったからです。
マーケッターにとって、それが最重要の使命です。”
(引用:『USJを劇的に変えたたった1つの考え方』角川書店)

 
凡太
「なるほど。そういえば伝説の剣豪の宮本武蔵も、
剣の極意として「剣と槍では得意な戦い方が違うから、
それぞれの武器の長所と短所を把握して
それに合った戦い方をしよう」みたいなことを言ってたな。

ん、待てよ・・・・」

このとき、凡太は気付いた。

凡太
「あれ?もしかしてこのマーケティングの考え方って、
恋愛にも活かせるんじゃないか?
だって、僕とイケメン君はまったくの別人だ。
だったら、得意なことが違うんだから、
同じ戦い方をしてちゃダメなんだ!」


自分でも鼓動が聞こえるくらい
ドクドク心拍数が上がることに比例して、
ページを進める手も早くなっていた。

さらに、マーケティング思考が
どうして大事なのか?ということについて、
こんなことが書かれていた。

”「ゲストが本当に喜ぶもの」と
「ゲストが喜ぶだろうと作る側が思っているもの」は
必ずしも一致しないのです。”
(引用:『USJを劇的に変えたたった1つの考え方』角川書店)


凡太
「なるほど。僕は今まで、エンジェルさんは
イケメン君みたいな人と話すのがきっと楽しいんだろう、
って勝手に思い込んでた。
でも、もしかしたらそうじゃないかもしれないってことか!」

凡太は、エンジェルさんを諦めて
モワモワした黒い霧に覆われた心に、
一筋の光が差し込んでいくのを感じた。


さらに読み進めていくと、
こんなことも書いてあった。

”マーケティングの最大の仕事は、
消費者の頭の中に「選ばれる必然」を作ること、
そのための活動を「ブランディング」と呼ぶ。”
(引用:『USJを劇的に変えたたった1つの考え方』角川書店)


凡太
「ふむふむ。つまり誰とも比べられないような
状態を目指すのがブランディングってことか。
たしかに、誰とも比べられないような状態なら、
ライバルなんて関係なくなるな〜。」


さらにさらに、こんなことが書いてある。

”「戦略とは、何か達成したい目的を叶えるために、
自分の持っている様々な資源を、
何に集中するのかを選ぶこと」”
(引用:『USJを劇的に変えたたった1つの考え方』角川書店)


凡太
「僕は今まで勘違いしてた。学年一の美女とも言われる
エンジェルさんと仲良くなるには、面白い話ができて
運動もできてルックスも良くないといけないって思ってた。
お洒落なカフェとかも沢山知ってないといけない、って。

でも、そうじゃないんだ。
むしろ、そこを意識してしまうことで、
他の人たちと同じ土俵で戦うことになっちゃう。

それはつまり、比べられるってこと。
比べられたら、何もかも平凡な僕は勝てない。

そんな平凡な僕が、もしエンジェルさんと
恋人になれる可能性があるとしたら、
他の人とは違う、自分なりのやり方をするべきなんだ。」


3分の1ほど読み終わったところで、
自分の意識の方向性が間違ってたことに気付いた。

じゃあ、どうすればいいのか?
エンジェルさんが喜びそうなことで、
かつ自分が提供していけることは何なのか?

そんなことを考え始めて、
すぐに1つのキーワードが思い浮かんだ。


凡太
「・・・・・・・読書だ。」

あの日、唯一エンジェルさんと
会話したときのことを思い出した。

エンジェルさんはシェイクスピアを読むって言っていた。
僕も大好きだ。

そういえば、いつもは友達に囲まれてるエンジェルさんも、
友達たちがトイレに行ってる間は教室で読書してる。

そのとき、話しかけるチャンスじゃん。


凡太
「よし、話しかけてみよう。」
凡太は、勇気を振り絞って話しかけることにした。


そのチャンスは、凡太が思っていた以上に早くやってきた。

友達たちがトイレに行った。
トイレで長話してるらしく、しばらくは帰ってこない。

そして、エンジェルさんはいつものように本を開いて
読書をはじめた。

・・・今しかない!


エンジェルさんは窓際の席だったので、
窓を開けにいくついでに話しかける作戦だ。

凡太
「エンジェルさん、
暑いからちょっと窓開けてもいい?」

エンジェルさん
「あ、凡太くん。いいよー♪」

返事を確認してから少し窓を開けると、
優しいそよ風が入ってきた。

エンジェルさんの綺麗な黒髪が風でふわっと舞い、
ドキッとして思わず見惚れてしまった。


エンジェルさん
「ん?どうかした?」

凡太
「あ、いや、その・・・
その本って、もしかしてシェイクスピア?」

エンジェルさん
「うん、そうだよ!好きなんだー♪
友達には女子高生らしくないって言われるけどね〜。
よくシェイクスピアって分かったね?」

凡太
「うん、僕もシェイクスピア好きだからさ。
何回も読んでるからちょっと内容見たら分かるんだ。」

エンジェルさん
「あ、そっか!凡太くんも前読んでたもんね!」

凡太
「覚えててくれたんだ・・・!」

エンジェルさん
「え?」

凡太
「(あ、やべ、心の声もれてた)
あ、いや。そうそう、学校でもたまに読んでるんだ。」

エンジェルさん
「嬉しいなー♪私の周り誰も興味ないから
この興奮を分かち合える人がいないんだよーっ。」


エンジェルさん
「ねえねえ、もし凡太くんが良ければさ、
今度シェイクスピアの面白さについて一緒に語り合わない?
今まで誰とも話せなかったから寂しかったんだよー。
シェイクスピアはどれも深い作品だから、
他の人はどう感じてるのか興味あるし!」

まさかのエンジェルさんからの提案に驚き、
凡太は、脳内で自分の頰をつねってみた。

・・・・・痛くない。

そりゃそうだ。現実ではつねってないのだから。

でも、胸の内側をドンドンとノックしてくる
鼓動を感じるから、きっと現実だ。

凡太
「あ、え、う、お・・・・・いいよ。」

エンジェルさん
「あえうお?何それ?なんかの作品名?
はじめて聞いたなー。まあいいや。
じゃあ、LINE教えるから連絡ちょうだい!
そこでいつにするか決めよ!」

凡太は、動揺しながらもエンジェルさんから
LINEのIDが書かれたメモを受け取った。


・・・その後、家に帰るまでの記憶はない。

部屋に戻り、エンジェルさんにもらったメモを
鞄から取り出したところで我に返った。

そして叫んだ。


凡太
「まじかよー!!
こんなうまい展開あるかよーー!!!」

凡太
「おい作者!思ったより長文になってきたからって
展開が無理やり過ぎるだろ!!

・・・はっ、僕は今なにを?
ここは現実世界なのになに言ってるんだ?
いろいろあり過ぎて疲れてるのかもな。」


凡太
「とにかく、どうやらこれは現実らしい。
ただ、浮かれちゃダメだ。
エンジェルさんは僕と話したくて
誘ってくれたわけじゃないんだから。

シェイクスピアが好きな人と話したいだけなんだ。

でも、それは”今はまだ”、だ。
ここから前に進むためには当日にかかってる。」


そうして、次の作戦を考えるべく、
凡太は再び昨日買った
『USJを劇的に変えたたった1つの考え方』の
続きを読み始めたのだった。


・・・(続く)


【次回予告】

なんと、高嶺の花だと思っていたエンジェルさんと、
シェイクスピアをキッカケにデートすることになった凡太!

まさに千載一遇のチャンス到来!

凡太は『USJを劇的に変えたたった1つの考え方』の
まだ読んでいない残り3分の2を
さらに読み進めて自分なりの戦略を考えることに・・・。

できれば一緒にテスト勉強したい!
そこで凡太が閃いた作戦とは?!

次回[凡太に突きつけられる絶望と覚醒]
====================


・・・たぶん続きません!笑

マーケティング思考を身につけ始めた凡太くんが
一体これからどうなっていくのか?

続きは、今回紹介した本を読んで
「凡太くんならこうすればいいかもな」
と想像してもらえればなって思います。


ビジネス書ですが、内容は凡太くんがそうしたように
日常生活にも応用していけることばかりです。

マーケティングって言葉を知らなくても読めるので、
凡太くんの今後を想像したい人はぜひ読んでみてください!


ではでは〜!

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。


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